ドイツとフランスは新世代の戦車MGCSを開発します

写真 - KNDS

第一次大戦から戦車を始めとした戦闘車両の開発をリードしてきたドイツ、フランスの両国は2億ユーロの資金を投じて共同で新世代の主力戦闘車(MGCS)を開発を始めます。

フランスのサイト”Forces Operations Blog”によると、ドイツとフランスは新世代の戦闘車両を開発する”Main Ground Combat System (MGCS)”に2021年に総額2億ユーロを投資します。開発するのはレオパルト2主力戦車を開発するドイツのKMW社Rheinmetall(ラインメタル)社、ルクレール主力戦車を開発するフランスのNexter(ネクスタ―)社。3社は今回の資金を使ってMGCSの最初のフェーズ、デモ用プロトタイプの構築フェーズを開始することができます。

ルクレールとレオパルト2に代わる主力戦車

両国の共同開発は以前から計画されていました。2012年にはMGCSの設計・開発に関する共同プログラムにつながる共同イニシアティブの開始を決定しました。2015年にはネクスタ―社とKMW社によって合併会社「KMW+Nexter Defense Systems(KNDS)」が創設され、2018年6月には両国はKNDSが共通の主力戦車MGCSと、155 mm自走砲の 「Common Indirect Fire System(CIFS)」 を開発することについて、基本合意書に調印しています。

レオパルト2(写真上)とルクレール(写真下)の両主力戦車は1970~1980年代にかけて第三世代戦車として開発され、その後、何度も近代化改修が施され、戦車の能力としては未だに世界トップレベルです。しかし、ロシアがアルマータT-14といった新しい第4世代戦車を開発、無人車両の誕生など地上兵器も新しい時代に突入しています。これらに対抗するには改修だけでは限界があり、新しいプラットフォームを開発する必要があります。MGCSはレオパルト2とルクレールに代わる新しい主力戦車・戦闘車になる予定です。

2021年から2025年の間に、最初のデモ用プロタイプが開発され、2028年までに試作品の設計は完了する予定です。この間に予定通り、開発とテストが進めば、最初の納入は2035年頃を予定しています。つまり、レオパルト2とルクレールは少なくとも、それまで、両国の主力戦車を務めることになるでしょう。

https://forcesoperations.com/200-me-pour-le-programme-mgcs-en-2021/

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