T-72B1MSホワイトイーグル|T-72の最新近代化モデル

T-72B1MSホワイトイーグル|T-72の最新近代化モデル
写真 vpk-news.ru

T-72主力戦車は1971年にソ連で開発された第2世代の主力戦車で、既に誕生からら半世紀ほど経つ。優れた性能を持つT-72は延べ5万輌以上が製造されたが近代化改修され、今でも前線の主力戦車と活躍している。ガンダムのモビルスーツにいそうな「T-72 B1 MS”ホワイトイーグル”」もそんなT-72の近代化モデルの一つである。

T-72B1MSホワイトイーグルはロシアのUralVagonZavod社が開発・設計・製造したT-72Bの近代化改修された改良型で、2012年6月にモスクワで開催された防衛展示会「エンジニア・テクノロジー」で初めて公開された。​T-72B1MSには新しい装甲、光学機器と武装を装備している。​現在、T-72シリーズで唯一、砲塔に遠隔操作可能な機銃を装備している。​T-72B1MSは輸出市場向けに設計されたもので、​2016年にニカラグア、ウルグアイといったラテンアメリカの国々や東南アジアのラオス、東欧のセルビアに納入されている。ホワイトイーグルと名前だが、決して車体が白いという事はない。

武装

T-72 B1MSは、T-72と同じ武装を装備しており、主砲は2A46 125mm滑空砲になる。これは装弾筒付翼安定徹甲弾 (APFSDS) 、成形炸薬弾 (HEAT) 、榴弾 (HEF) 対戦車ミサイルなど、さまざまな弾薬を発射できる。これらは自動装填装置によって装填される。​弾頭はタンクの下半分に搭載され、カートリッジと推進薬は上半分に搭載される。砲弾の搭載数は24発。​主砲には新しいスタビライザー(安定装置)が追加されている。主砲同軸右側に​7.62 mm機銃一挺、砲塔の​コマンダーハッチには、12.7mm Kord重機関銃一挺を装備している。この重機関銃は遠隔操作も可能で体をハッチから出して操作する必要は。砲塔の左側には、8基のスモークグレネードが装備されている。射手用にPN-72U Sosna-U昼夜間照準装置、車長用に第三世代暗視装置、パノラマカメラ。その他、自動目標追尾システム追加され、視界、索敵能力が向上している。

装甲

基本的な構造はT-72と同じで、砲塔内は3つのコンパートメントに分かれており、運転手、指揮官、砲手の3人の乗組員がいる。​砲塔は最大厚さ280 mmの鋳造装甲を持ち、砲塔前面装甲版は約80mm、車体前面の装甲は200mm。装甲はセラミックを含む複合装甲で、傾斜装甲をふまえると500~600 mmの強度をほこる。​HEAT弾に対抗するため爆発反応兵器 (ERA) が車体の両側と砲塔の周囲にに取り付けられている。​T-72B1MSは、砲塔の後部と側面にはスラット装甲を追加し、対戦車ロケット (RPG) 攻撃に対する保護を強化することもできる。

B-84 MSディーゼルエンジンが搭載されており、整地で​最高速度60km/h、最大航続距離700 kmをゆうする。​シャーシ情報管理システム、補助動力装置(APU)、GPS / GLONASSナビゲーションシステムが搭載されている。

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