ドイツ、ウクライナにレオパルト1A5戦車の最初のパッチ10両を納入

ドイツ、ウクライナにレオパルト1A5戦車の最初のパッチ10両を納入

ドイツ国防省は7月20日にレオパルト1A5戦車の最初のバッチ10両をウクライナに納入したことを発表した。

今年2月、デンマーク、ドイツ、オランダの三カ国はパートナーシップを結び、ウクライナに少なくとも所有する100両のレオパルト1A5戦車を寄贈することを決定。長く倉庫に眠っていたレオパルト1A5は軍用車両の製造、保守、アップグレードを行うドイツ企業フレンスブルガー・ファールツォイクバウ・ゲゼルシャフト社 (FFG)で改修作業が行われていた。車両は4月にはドイツ国内で報道陣にお披露目されていた。最初のバッジは夏ごろに納入予定と言われていたので、計画通りではあるが、20~25両とされたいた半分の数になるため、近日中に追加があるかもしれない。残りの80両は数か月かけて年末までに納入される予定で2024年初めにはレオパルト1A5戦車隊が揃う。

レオパルト1A5と同じ105mm砲を搭載するフランスから提供されたAMX-10RC偵察戦闘車が装甲が貧弱で前線で使い物にならないため、レオパルト1にはその代わりが期待されている。レオパルト1はユーゴスラビア紛争でセルビアのT-55戦車を圧倒しており、ロシア軍で配備が進むT-54/55戦車に無双でき、T-62戦車と対等に渡り合えるとされる。

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レオパルト1A5とは

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レオパルト1は1960年代に戦後ドイツが初めて開発生産した第二世代の主力戦車。主砲は最大射程3000mのL7 105mmライフル砲に副武装として2挺の7.62mm MG3機関銃を搭載。砲弾の搭載数は60発で砲塔に18発、車体に42発搭載している。最高時速65km/h、航続距離600kmの機動性は現在の最新鋭戦車と引けをとらない。車体重量は40トンとウクライナ軍の主力戦車であるT-72やT-80と同程度なので、他に提供される西側製戦車と比べ、重量制限による交通インフラの制限を受けづらい。1A5はレオパルト1の最後の近代化モデルで夜間や視界不良時でも戦闘できよう赤外線ビジョンを搭載、射撃管制装置もレオパルト2に搭載されていたものをベースに開発されたものが搭載されている。とはいえ、それらは1980年に行われた改修であり、今では古いシステムで、ウクライナへの投入にあたり、この点は近代化されると思われる。

Source

https://www.bundesregierung.de/breg-en/news/military-support-ukraine-2054992

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