米軍のM1A2エイブラムス戦車のAPS装備対応が完了

米軍のM1A2エイブラムス戦車のAPS装備対応が完了
Photo by Rafael

1月6日、アメリカのLeonardoDRS(レオナルド)社とイスラエルのRafaelAdvanced Defense System(ラファエル)社は共同で、米軍のM1A2エイブラムス主力戦車にアクティブ保護装甲システム(APS)を施すTrophy Defense System(トロフィー・ディフェンス・システム)を完成させたと発表した。これによりM1A2エイブラムス戦車の装甲は更に強化されることなる。

米軍は長年にわたってAPSシステムを開発してきたが、ラファエル社のトロフィーシステムの優れた性能と実績を評価し、米国陸軍地上戦闘システム事務局は2019年にM1A2タンクのAPSシステムの変更を同2社に委託していた。

Trophy Defense Systemとは

「トロフィー・ディフェンス・システム」はラファエル社によって開発された世界で唯一完全に統合され、戦闘で証明されたAPS。主にロケットやミサイル、迫撃砲などの対装甲兵器、対戦車攻撃の脅威から保護する。レーダーシステムは攻撃の脅威を即座に検出、自動的に実行されるインターセプターによって飛翔体を撃墜する。同システムは2011年にイスラエル国防軍のメルカバ4主力戦車に最初に装備され、既にパレスチナやレバノンとの紛争における実際の戦闘で検証されており、RPG-7などの対戦車ロケットを撃墜するなど、その有効性を示している。発射地点を検出することもでき、速やかなカウンターを可能にする。5,000回以上のフィールドテストに成功し、車体、搭乗員の損害無しに1,000,000時間以上の運用時間を達成している。

しかし、同システムは機器が大きすぎるため、車体と馬力の大きい主力戦車にしか装備できないと難点があり、戦闘車両や小型の車輛には装備できない。現在、対応車両を増やした次世代の「Trophy VPS」の検討も行われている。

Source
https://www.leonardodrs.com/news/press-releases/final-trophy-active-protection-systems-delivered-to-us-army/

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